こんにちは、白妙です。
今回はダージリンについて説明をしようと思います。季節によって味わいも楽しみ方も大きく変わるお茶ですので、その違いについても説明していきます。
ダージリンとは
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ダージリンとは、ウバ・キーマンと並ぶ世界三大銘茶のうちの一つで
特有の香り高さと、旬による変化が特徴的な紅茶です。
アールグレイなどと並んで認知度が高く、日本ではブレンドやティーバッグなど
様々な所で見かけることができる代表的な茶葉です。
ダージリンの種類
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ダージリンは季節によって、香りも味わいも色味も違ってきます。
ダージリンの主な種類として、
ファーストフラッシュ・セカンドフラッシュ・オータムナルの3種が挙げられますが、
それぞれに特徴があります。
ファーストフラッシュ
ファーストフラッシュは紅茶の中では珍しく、
緑色や暗緑色をした若々しい茶葉の色が目立ちます。
発酵が弱く、それゆえに緑茶に似た味わいと評されることが多いです。
爽やかで青々しい香り・緑茶に似た、適度な苦みのある味わい・黄金色の色味が特徴です。
セカンドフラッシュ
セカンドフラッシュはダージリンの中でも最も良質な品質であるとされ、
紅茶の女王・紅茶のシャンパンとよばれることもあります。
茶葉は若干緑を含む茶褐色をしており、作られる茶葉はその名に違わない、
華々しくマスカットに似た香り・ほのかな甘みと深いコク・渋みのある味わい・明るいオレンジの色味が特徴です。
特に香りは、マスカテルフレーバーとよばれ、上質な芳香として有名です。
オータムナル
オータムナルは、他のダージリンと比べ甘さと色味が異なり、
紅茶のロゼ・ロージーオータムナルとよばれます。
茶葉は緑が消え濃い褐色となり、
花のような甘い香り・穏やかな甘みとほのかな渋み・赤みのあるオレンジの色味が特徴です。
産地
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ダージリンは、インド北東部、ヒマラヤ山麓に位置するダージリン地方で作られます。
標高2000mを超える山の急斜面に茶畑があり、
朝晩の冷え込みと日中の気温による寒暖差が霧を生み出しています。
名称と収穫時期
![](https://yurusyumi.com/wp-content/uploads/2023/06/紅茶-1024x1024.jpg)
ダージリンの収穫時期は3月中旬~11月下旬です。
しかし、年間を通して同じ状態の茶葉が収穫されるわけではありません。
旬が年3回あり、その収穫時期によって異なる味わいが生まれるのです。
時期によって名称がそれぞれ分けられており、
3月中旬~4月下旬までに収穫されるものがファーストフラッシュ。
5月~6月までに収穫されるものがセカンドフラッシュ。
10月~11月までに収穫されるものがオータムナルとよばれています。
味や風味が変わる理由
それでは、なぜ同じ場所にも関わらず違う味になるのかというと、
生産地であるインドの気温と環境、降水量が関係しています。
春(3月~4月)
生産地であるダージリン地方の3月は、平均気温10℃と冷涼な気候です。
このような気温が低い環境では茶葉の発酵があまり進みません。
この時期に収穫されるのがファーストフラッシュ(春摘み茶)とよばれるものです。
ファーストフラッシュは緑茶に似た味わいと評されることがありますがそれも当然といえるでしょう。
なぜなら緑茶とファーストフラッシュは、製造過程が非常に似ているからです。
緑茶も紅茶も同じチャノキから作られています。
そして、この2つを分けているのが発酵具合です。
一般に、緑茶は茶葉を発酵させず、紅茶は茶葉を発酵させて作られたものを指します。
ファーストフラッシュは緑茶と同様、余り茶葉を発酵させずに作られるため、
似た味わいになっているのです。
夏(5月~6月)
5月から6月にかけて収穫されるものをセカンドフラッシュ(夏摘み茶)とよびます。
日本では稲の害虫として扱われているウンカという虫がいます。
ダージリンの夏には、この虫による虫害が発生します。
また、乾燥や風にも見舞われ、茶葉には厳しい環境となります。
しかし、これらのストレスを受けることによって特有の芳香を生み出しているのです。
秋(10月~11月)
セカンドフラッシュ収穫後、6月から9月のダージリン地方にはモンスーン・雨季が始まります。
これらが過ぎ、10月~11月の乾燥期になると、土壌には栄養が凝縮されています。
この時期に収穫されるものがオータムナル(秋摘み茶)です。
適度な低温と乾燥、豊富な栄養を受けた、秋摘みのダージリンには
甘みが凝縮された希少な紅茶が出来上がります。
まとめ
ダージリンは季節によって味わいも香りも変わる特徴的な紅茶です。
また、作られる茶園やフレーバーも含めればさらに多様な味わいを楽しめます。
甘い香りや味のものもあれば、コクや渋みを楽しむことことができるものもあります。
ぜひ色々と試してみてください。
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